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Taylor & Supply

200種を超える触媒ライブラリ

AZUL触媒はフタロシアニンやアザフタロシアニンを基本骨格とした触媒分子の総称です。中心金属や置換基を適切に選択することによって、酸素還元反応(ORR)、酸素発生反応(OER)、水素発生反応(OER)など、様々な電気化学反応に適した触媒分子を設計することが可能です。

AZUL Energyでは、有機化学合成の基礎技術に加えて、数値計算による新規分子探索技術を保有しており、日々新しいAZUL触媒の探索を進めています。

顧客ニーズに応えた材料形態

AZUL Energyは、触媒分子の合成だけでなく、用途に応じて適切な炭素担体の選定、支持体への塗工用のインク分散技術やシート化のノウハウ、さらには電池セルを使った初期性能評価系を保有しています。顧客ニーズに応じた適切な材料形態を提案いたします。

アプリケーション事例 (随時更新中)

AZUL触媒の優れた活性を活かしたアプリケーションの事例を紹介します。AZUL Energyでは、触媒の開発にとどまらず、社会実装に向けたアプリケーションの原理検証を進めています。

金属空気電池

亜鉛空気電池に代表される金属空気電池は、正極に酸素、負極に金属を利用して発電します。酸素は空気中から取り込むことが可能なため、電池中に負極活物質である金属を大量に充填することが可能です。そのため、ラゴーンプロットに示されるように、高い重量エネルギー密度を持つことが特徴です。

一方で、亜鉛空気電池の電圧は1.4V程度であり、リチウムイオン電池(3.7V)と比較して駆動電圧・出力が低いため、低出力で長時間駆動する補聴器などの用途に限られていました。
高活性で資源制約の無いAZUL触媒を空気極用の触媒に適応することで、長期エネルギー貯蔵システム(LDES)など、脱炭素社会の実現に必要な技術への応用が期待できます。