
会社概要
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私たちAZUL Energyは、「独自のbio-inspired(生物模倣)技術により、サステナブルな社会を共創する」というミッションのもと、2019年に創業した東北大学発のスタートアップです。東日本大震災をきっかけに、被災した東北地方からクリーンエネルギーシフトに貢献することを強く志し、この地域から世界に向けて持続可能なエネルギーソリューションを提供することを使命としています。
いま、気候変動を巡る問題は、私たちの生活を確実に脅かしています。この人類共通の課題に取り組むためには、化石燃料から再生可能エネルギーへシフトし、無駄なく使い切る仕組みが必要です。そして、その中で重要となるのが、私たちが開発するレアメタルフリーの「AZUL触媒」です。
AZUL触媒は、東北大学における青色顔料研究の過程で、偶然発見されました。レアメタルを使わずに、プラチナ等の従来の触媒に匹敵する活性を示す美しい「青」に、私は世界を変える可能性を感じ、大きく心を揺さぶられました。この触媒を実用化できれば、空気電池・燃料電池・水素製造装置といった次世代のエネルギーデバイスの性能を大幅に改善し、コストを下げ、なにより資源制約や環境汚染の心配なく世界中に普及させることができると確信したからです。
創業から5年間、私たちはAZUL触媒の可能性を探ってきました。AZUL触媒は、アザフタロシアニン骨格という独自の分子構造を持つ触媒の総称であり、中心金属や置換基等の組み合わせにより200以上のライブラリを構成しています。これらの触媒は自然界に存在するヘモグロビンやシトクロムcに含まれるヘムに類似した構造を有しており、それぞれユニークな活性を有し、異なる化学反応を促進し、それぞれ色も異なります。東北大学 藪研究室をはじめとする研究機関、株主・協力企業様等、多くのパートナー様の協力を得ながら、私たちはそれぞれの触媒の得意とする環境や条件、評価方法、関連する市場や普及に向けた課題に取り組んできました。AZUL触媒が異なる活性と色を持つように、様々な専門技術と個性を持つ社員も次々と仲間に加わってくれ、スタートアップならではのゼロからイチを生み出す楽しさと苦しさに日々奮闘し、大きく貢献してくれています。
この探索の期間を経て、私はAZUL触媒がカーボンニュートラル達成に向けた触媒プラットフォームとして大成することを確信しています。しかし、同時にそこにたどり着くことの困難さも強く感じています。これまで以上にパートナーの皆様に必要とされ、社員がそれぞれの技術と色をいかんなく発揮し、働く楽しさを感じられるよう、社長として事業戦略の集中と選択、確実な収益化、グローバル展開にむけた仕組みづくりに尽力していきます。
私たちAZUL Energyが目指す未来は、AZUL触媒を搭載したエネルギーデバイスが世界中に普及し、誰もがクリーンなエネルギーにアクセスできる世の中です。限られた地球の資源を競うように掘り起こすのではなく、望むようにデザインして、環境と共生する―。そんな持続的な社会の実現にこれからも真摯に取り組んでいきます。
2024年 7月 11日
代表取締役社長 CEO
伊藤 晃寿
COMPANY
会社名
AZUL Energy株式会社
設立日
2019年 7月 11日
本社所在地
〒980-0811
宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1 仙台トラストタワー10階 CROSSCOOP内
代表者
代表取締役 伊藤 晃寿
事業内容
- 高性能触媒電極材料の研究、開発、製造、販売
- 次世代金属空気電池関連製品の研究、開発、製造、販売
- 環境・エネルギー・ヘルスケア関連機能性材料の研究、開発、製造、販売